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2007年1月21日 (日)

彼女の韓国トラブルトラベル~真夜中の不審者編

静まり返ったホテル内を、テンションを最高潮に保ったまま進む彼女。
しかし、15階でエレベーターを降りた彼女の足が止まる。
「・・・あれっ?」
忘れてしまったのだ。
どんなに頑張って思い出そうとしても、彼女の頭の中から伯父夫婦が泊まる部屋の番号が、消えてしまっている。
「何号室やったっけ・・・」
そうつぶやいたところで、誰も答えなど返してくれる訳もなく、一人ポツンと佇む彼女。
普通ならそこで、おとなしく引き返すだろうが、テンショの上がりきった彼女には、別の考えが浮かんでしまったのである。

「声、聞こえるかも~。」

なんと彼女は、一番近くのドアに耳を押し当てたのだ。
そして、端から順にそれを繰り返していく。

完全に不審者、変質者だ。
だが彼女は、伯父さんを連れてクラブに戻ることしか考えておらず、自分の行動を冷静に見つめる事が出来なくなっていた。
酒の力添えもあったとは言え、とんでもない行動をとったものである。
誰にも見られなくてよかったね、としか言いようがない。

真夜中の不審者と化した彼女は、いくつ目かのドアの前で、なんとも言えない達成感を味わった。
ドア越しに伯母さんの声を聞いたのだ。
「とうとう、たどり着いたっ!」

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