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2007年1月 7日 (日)

昼下がりの教訓

休みの日は朝寝を楽しむ私である。
今日の起床、AM10:23。
ボンヤリしながら、朝ごはんの準備を始める。
そんな娘に関係なく淡々と家事をこなす母は、午前最後の仕事 『買出し』 に出かけるトコロであった。

その後を、私と同じく休日の父が 「ちょっと待てや~」 と追いかける。 
仲の良いことだ。などと思いながらご飯を食べ、片づけを終えた時、二人が連れ立って帰ってきた。

「雨が降ってきてな~」

買った品物を仕舞った後、3人で仲良く紅茶を飲みながら話をしていたのだが、母の声がふいに止まった。 そして次に出た言葉が、
「お父さん、なんで首振っとん?」
最近父はよく首を振る。
たとえばソレは、洋画でよく見かける(?)
「お~ぉ、俺様にはまったく理解できないぜ~」の時のリアクションのような感じである。

自分の話の最中にやられれば、そりゃ聞きたくもなるだろう。
そんな問いに、テレビを見ていた父は母に背を向けたまま答えた。

「耳の奥がコロコロしとーねん。」
「じゃぁ、目薬点せばえぇやん。」
「・・・・・・・・・・・・・・」

目薬・・・母の言葉に父と私は、しばし無言であった。
が、満面の笑みを浮かべた父が沈黙を破る。
「お前は耳に目薬さすんかいっっ!」
しばらくそのやり取りに爆笑していたのだが、再び紅茶を手に話の続きを始めようとする母と私の間を、父の声が割り込んだ。
「耳がコロコロしとーのに、なんで目薬やねんっ!」

「またかっ」 心の中で私は叫んだ。
その心の叫び声に母の声が重なる。

「聞き間違えただけでしょーがっ! 何回もしつこいなっ!」
それでもまだニヤケ顔でからみ続ける父に、とうとう母がキレた。
「もう顔も見たくない!」
そして自室に向かうため立ち上がり部屋を出ようとした母は、振り向きもせず言葉をはき捨てた。
「昼ごはん、自分で勝手にして食べて。 もう私、知りませんからっ!」

聞き間違えの答え間違いは誰にでもある。
 
それにツッコミを入れるのは、愛情である。
だがそれは、引き際を誤るとこのように喧嘩を惹き起こすものなのだ。
そして、罪無き可愛い娘のお昼ご飯にも影響を及ぼす恐ろしいものでもある。

『引き際を大切に』
悲しい昼下がりの教訓である。

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