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2007年2月 5日 (月)

チンタイテンポ

先日、人の言い間違い話に大爆笑していた私の脳裏に、数年前の夏の日の、忌まわしき記憶がよみがえった。
思い出すたび 「ぬわぁーーーーーーーっっ!!!!」 などと叫びながら、走り出したくなる衝動に駆られる、今もって未消化の出来事・・・
ツルッと出た言葉が、こんなにも私を苦しめるなんて、思いもしなかった。

その日の事務所内には、ユックリとした時間が流れていた。
秋に近づくにつれ、忙しくなる不動産屋。
2人の男性先輩と私は、静かな夏の昼下がりを、それぞれノンビリと過ごしていたのだ。
そんな時、一本の電話が鳴り響いた。
相手は不動産業者だった。
「先日お伺いした賃貸の店舗は、まだ空いていますか?」
電話を受けた私は、先輩に確認しようと思い、「少々お待ちください。」 と保留ボタンを押し、後ろを振り返った。
そして、机に向かっている先輩達にハッキリとした口調で訊いたのだ。

「賃貸の店舗、まだありますか?」
・・・いや、そう訊いたつもりだった。
だが、私の口から出た言葉は、
「賃舗ありますか?」
だったのである。
頭の中で ”賃貸” と ”店舗” が、ごちゃ混ぜになってしまったらしく、妙な略語を口にしてしまったのだ。
「やってしまったっっ! よりにもよって 『賃ポ』 って!!!」
心の中で激しく動揺している私の目には、視線をデスクに落としたまま固まる先輩達が映っていた。
出来れば私も、このまま石になってしまいたいと強く思ったが、電話の相手を待たせるわけにはいかない。
今度は間違えないように慎重に訊きなおし、相手方に伝え、電話を置いた。
そして、恐る恐る先輩達を振り返ったのだが、笑うどころか目すら合わせてくれなかった。
『聞かなかったフリ』
それは先輩達の優しさだったのだろう。

しかし、その時の私には、その優しさが痛かった・・・

そのまま闇に葬り去られるのかと思ったその話は、事件の数日後から今現在も静かに語り継がれ、私はその度、笑いものになっているのである。

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コメント

びゃははは d(≧ω≦)b
くらげちゅわん、やってしまったね(笑)
これは、代々語り継がれる事になるかもしれませんよ!(笑)
いい間違えは誰にでもあるけど、
ちょっと恥ずかしいですねぇ(苦笑)
>それは先輩達の優しさだったのだろう。
私も、そう思います。仕事頑張って下さいね!

投稿: ゆかり | 2007年2月 6日 (火) 22時29分

やってしまったわよ(爆)
うら若き乙女が言う事ではないよねぇ・・・(笑)
 (↑もちろん私のコトだわよ♪)
そんな恥を重ねつつ、今日も仕事に向かうのさ~☆
頑張りまっす(^-^)

投稿: くらげ | 2007年2月 7日 (水) 08時12分

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