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2007年8月 4日 (土)

妖怪

妖怪が出た。らしい。 
場所は我が家である。

午前5時頃。
物音で目が覚めた。
前日の洋酒が効いたらしく、お手本通りの二日酔いになってしまった私は、とんでもないくらいの頭痛に襲われていた。
『ガサガサ・・・ ボリボリ・・・ ふ~っ・・・』
背後からそんな物音と、ため息が聞こえる。
アルコール漬けの体に負担を掛けないように、ソロリソロリと頭を動かしソッと目を開けた。
そこには、髪の乱れも気にせず一点を見つめたまま、前日コンビニで買い求めた 『カラシレンコンチップス』 を貪り食らう妖怪・・・ いや、後輩の姿が。
その姿を確認した私は、また静かに夢の世界へ戻った。

午前8時。
寝ている後輩を起こさないように、台所に移動した私はビクッと立ち止まった。
敷いているキッチンマット付近に違和感を覚えたのだ。

「昨日と何かが違うっ!」
痛む頭をフル回転させ考え込む。
「・・・色が違うっ!」
電気を点け確認した私は、脱力した。
マットの白い部分が、灰色に変色している。
そして、フローリングの上には、茶色の葉・・・
どうやら灰皿をひっくり返したようだ。

午後12時過ぎ。
帰る彼女と駅で別れ、用事を済ませて部屋に帰り驚いた。
「壁が削れてる~~~っ!!!」      ちょうど彼女が寝ていた頭上辺りの壁紙が、真一文字にえぐられていたのだ。
一体何がどうしたんだろう。
私は白い壁紙の破片を拾いながら、ボンヤリと考えた。

「え~っ? マジっすかぁ? うわぁ・・・ すんません~。」
翌日の会社で、後輩はアワアワしていた。
その日の夕方、彼女から半分に折られたB5の紙を2枚受け取った。
「・・・グッ」
それを広げた瞬間、大爆笑。 したかったが、部長達の手前もありグッと我慢した。
『妖怪大辞典』 と名付けられたそれには、自身のイラスト入り妖怪記録が描かれてあったのだ。
それによると、あの日我が家に現れたのは、『蓮根囓』 と 『灰散し』。 そして 『壁削り』 という妖怪達だったらしい。
残念ながら灰散しの、『身体的危害は無いものの、悪戯好きの為要注意』 という情報を知らなかったばかりに、被害がでてしまったようだ。
今度から気を付ける事にしよう。

その他、コンビニの前で寝ころびながら悪態を吐く 『ネソベリーナ』 など、この一晩で出会った妖怪の数は5人を超えていた。

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