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2007年12月18日 (火)

蛇と火事 ②

「あっ! 私も見た! 蛇と火事! 思い出した~!」

やっと思い出しスッキリした私の大声に、一瞬ビクッとした姉だったが、すぐに 「よかったやん。」 と言葉をかけてくれ、「それで、どんな夢やったん。」 と、先を促してくれる。
その言葉を受けて、私は記憶を探りながら話していった・・・

「え~っと、道を歩いとったら蛇に遭遇してん。 で、それがテレビで見たハブにそっくりやったから、とりあえず 『逃げなっ!』 って走って走って・・・ 気が付いたら目の前が海やったん。 『もぉアカンッ』って思ったその時、後ろから追いかけて来とったハブが海に飛び込んでん。 えっ?って驚いて見たら、ハブが一瞬で海蛇に変わってシュルシュルと綺麗に泳いで消えたん。 それから私、海に潜って色とりどりの魚を眺めとったんやけど・・・ 海底の岩の隙間からウツボがシャーッて口開けて威嚇してる姿みて溺れそうになって。 で、目が覚めた。」
「・・・はぁ。 で、火事は?」

何ともいえない表情を浮かべた姉は、ため息を漏らしつつ話をふってくれた。
「これは短い夢やったで。 時代劇に出てきそうな町を歩いてたら、ちょっと離れた所で火の手が上がってん。 『火事やーっ!』 って叫びながら近づいてみたら・・・ 燃えてた。 それだけやねんけど。」
「おぉ。 これは蛇の夢とは違って、ちゃんとした縁起の良い夢やね。 蛇の夢は・・・ただの蛇の夢ってだけやけど。 まぁよかったやん。 良い事あるかもよ。」
彼女はそう言いながら笑っていたが、「いや、それがな」 と話を続ける私の言葉に固まった。
「燃えてるものが、家とかじゃないねん。」
「・・・何やったん・・・?」
正面に座る姉の顔を真直ぐに見ながら、私は正直に答えた。
「人間。」

「・・・ばか。 そんなもん縁起のいい夢なわけないやろ! あぁ、もぉ胎教に悪いっ。悪すぎるっ!」

「でも、どれもオシくない? あと1歩!みたいな。」
またまた何ともいえない表情をしている姉に、そう聞いてみたが、「おしくもないわ!」 とバッサリ切り捨てられてしまった。
まさか夢の話で、こんなにも厳しい態度をとられようとは・・・
その上、この歳にもなって 「テレビの見すぎはアカンよっ!」 などと注意されるとは、想像もしていなかった。

せっかくの休みだったのに、なんだかなぁ・・・

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コメント

恐いっちゅうねん!!!

んで、やっぱり2ヶ月後やったし。。。

投稿: よん | 2007年12月18日 (火) 22時26分

よんさんへ

月日の流れは早いですねぇ・・・
いや、遅くなりましてスミマセン。

えっ!恐い?
夢が? くらげが?

投稿: くら | 2007年12月18日 (火) 23時16分

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