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2009年6月 3日 (水)

危険人物 朝

名も知らぬ虫に眠気を奪われたまま、ボンヤリ迎えた朝。

車に乗り込んでから暫らくして、やってきた睡魔。

「少し寝ていい?」 と断りをいれてから、

顔にハンカチをかけ、その上に眼鏡装着。

これで眩しさも大丈夫と、眠る体勢に入る。

どれぐらい経った頃か。 急にハンカチをめくり上げられた。

目の前には、楽しそうな先輩の顔。

「・・・・・・何よ。」 ハンカチを取りながら、

そう言った私の顔を見て、固まる彼の笑顔。

「・・・いや。 そろそろ会社に着くかなぁ・・・と思って。」

そう言いながら目が泳いでいる。 

会社に着くまで、まだ時間はある。

『しょうもない言い訳すんなっ』 

心の中で毒づきながら、静かに告げる。

「起きろと 口で言えば分かる。 ちゃんと聞こえる。」

「・・・ごめん。」



「ホンマごめんなぁ。 ハンカチの上に眼鏡かけて

寝てる姿が、あまりにも面白すぎて。

しかも、微妙に眼鏡ずれてたし。」

今日の帰りに、笑いながらそう白状した先輩。 

寝ている姿は、怪しい人物。

下手に起こせば、危険人物。


   『くらげの取り扱い注意事項』

danger 寝ているくらげには、触らないで下さい。

danger むやみに睡眠を妨害しないで下さい。

danger 不機嫌に目覚めたくらげは、かなり危険です。

danger 危険度は、眉間に刻まれた皺で判断し、

   「ヤバイ」 と感じたら、速やかに避難すること。


そんな注意事項を、先輩と作ってみたが、

そんなにも寝起きの私は、怖い顔をしているのだろうか。

無自覚の私に、先輩は苦笑いしながら言った。

「あれは・・・ かなりのものやで。」 と。 
 

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